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皆さんこんにちは!
株式会社横浜ベイトランスの中西です。
さて今回は
第9回運送業雑学講座~確認事項~
ということで、私たちが日々の業務で重視している「コンテナ輸送における事前確認事項10選」を、分かりやすく・実務に即して解説していきます!
目次
近年、物流のグローバル化・EC化によりコンテナ輸送のニーズは増加していますが、それに比例して現場では積載ミス・納品遅延・通関トラブル・安全事故といった課題も増えています。
これらの多くは、「出発前に正しく確認していれば防げた問題」です。
海上コンテナ(20フィート/40フィート/ハイキューブなど)を利用し、大量貨物を一括輸送できる
積替えが少ないため、梱包の簡素化・コスト削減が可能
海運+陸送の複合一貫輸送に強い
📦 一方で、特殊な取り扱いや輸送条件が必要になるため、一般的なトラック輸送と違い「事前確認」の重要性が増します。
20ft/40ft/40ft HC(High Cube)など
ドライコンテナか?リーファー(冷蔵)か?オープントップか?
積載総重量(車両総重量+荷重)が道路法に適合しているか?
🧮 最大積載量をオーバーすると、法令違反・罰則の対象になります。重量はkg単位で要確認。
危険物・食品・精密機器・植物など、輸送に特別条件が必要なものはないか?
荷崩れしやすい貨物のラッシング・バンド掛けは万全か?
コンテナ内の貨物の配置図・積載計画書があるか?
📦 バランスの悪い積載は、走行中の事故や荷崩れによる損傷リスクが高まります。
大型車が進入可能な道路幅・高さ制限はないか?
コンテナシャーシの切り離し可否/リフト等の荷役設備の有無
時間帯指定・ゲート受付方法(特に港湾・物流施設)
📍「入れない」「待たされた」「戻された」を防ぐために、Googleマップ+事前電話確認が基本です。
自社 or 荷主 or サードパーティーのどこがバン詰め/デバン作業(積み降ろし)を行うのか?
作業中の事故や破損の責任範囲は?
荷役補助員の手配が必要か?
🤝 トラブル回避にはインコタームズ・作業契約の明確化が有効です。
積荷目録(パッキングリスト)/B/L(船荷証券)/インボイスの用意
運送依頼書(Delivery Instruction)と指定の記載内容の確認
通関手続き済みか?税関許可は降りているか?
📝 書類の不備で搬出が遅れると、デマレージ(超過料金)が発生することもあります。
コンテナシャーシの全長・高さが特殊車両に該当する場合
通行ルート・時間・道路管理者の許可取得が必要
定期通行許可の有効期限確認
🚛 特に20ftでも積載量オーバーで“特殊扱い”になるケースあり。許可証の携帯が義務付けられています。
港湾側の搬出期限(フリータイム)を過ぎていないか?
配送先の納品時間枠に間に合うか?(午前中/16時厳守など)
渋滞や天候の影響を想定した余裕のある計画か?
📆 コンテナ輸送は「遅れ」が数万円単位のコストや信頼低下に直結します。
コンテナの外観(ヘコミ・サビ・破損)チェック
内部の汚れ・臭い・水漏れ・密閉状態確認
必要に応じて写真記録・検品チェックリストの作成
🔍「もともと壊れていた」と言われないよう、搬出前の証拠記録は必須です。
台風・積雪・強風などで通行止め・フェリー欠航の可能性がないか?
高速道路の規制情報・通行止め区間の有無
海上輸送の遅延情報(ポート・オーソリティの発表等)
🌦️ コンテナは大きく風の影響を受けるため、横転リスクにも注意が必要です。
輸送中の事故・遅延・荷崩れが発生した際の連絡先と対応手順
積荷保険(運送保険/貨物保険)の有無と範囲
荷主・元請けとの緊急連絡ルート(電話/LINE/専用アプリ)
🚨 緊急時の混乱を防ぐには、あらかじめ「もしも」の段取りを作っておくことが必須です。
コンテナ輸送は、高効率な一括輸送の手段である一方、
「積載量・輸送経路・港湾スケジュール・輸送機器」など、確認すべき要素が多岐に渡る高度な業務です。
それだけに、1つの見落としが数十万円規模の損失や納期遅延につながることもあります。
最後に、コンテナ輸送の確認事項を再確認しましょう
🔹 コンテナの種類・重量・内容物の確認
🔹 積み地・荷下ろし地の条件と荷役責任の明確化
🔹 搬送スケジュールと港湾手続きの確認
🔹 特殊車両許可・安全対策・緊急対応体制の整備
これらをチェックリスト化・共有化・標準化することで、
トラブルゼロ・コスト削減・顧客信頼の獲得が実現できます。
株式会社横浜ベイトランスでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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